2020年09月19日
海の上ではヘタレでありたい 出沈、着沈に備えよ! 2020_23th_全77
家に帰ってただいまと言うまでがカヤックフィッシングです。
カヤックフィッシングを始めて海に出るようになってから丸3年が経ちました。
当初は一緒に出る仲間もいないので単身、海に恐怖を覚えながらも一人沖に出て釣れる喜びをかみしめていました。
3年が経ち同じような境遇のアラフィフおっさん仲間もできたので単独釣行が減り遭難リスクはだいぶ下がりました。
そういう気のゆるみが出たのでしょうか、今日は初めて沈をくらいました。
沈といっても沖でひっくり返る沖沈ではなく、出艇時や着艇時に浜で波によって転覆させられる沈です。
出沈、着沈と言われるものでカヤックフィッシャーが沢山いるときにやらかすと恥ずかしいです。
そして波打ち際の浅い海とはいえ
・自分も装備もすべて海水に浸かる
・大事な道具類などが流出して紛失
・ロッドが折れたりリールに砂が噛む
・魚探が潮水に浸かってバグるようになる
・GoProの外部バッテリーが死ぬ
・ルアーなどのフックで怪我をする
などの被害が報告されており精神的な屈辱に加えて経済的な損害は甚大です。
最近の出艇場所は比較的穏やかな場所が多かったので波対策忘れていました。
単独で出たときに浜に戻るときに大きな波が立っているというケースも今後ありそうです。
今回の着沈の原因を考えて今後どのようにすべきか考えて行きたいと思います。
今日は青物や真鯛が好調なとある浜に行ってきました(2020_23th_全77)
日の出前にアラフィフチームが集結します。

すこし波っけがありましたが危険な目にあうことなく出艇できました。


日の出頃にポイントに到着しジグを落とし始めます。

今回のネタ的には釣行はあまり関係ないので釣果だけ・・・


イナダ、40オーバーホウボウ、鰆(バラシ)、エソ多数 真鯛っぽいアタリのバラシ・・・
魚の引きは楽しめたので良かったです。
お持ち帰りはデカホウボウのみとしました。
そして浜に戻ってくると波打ち際に白い飛沫が上がっているのが見え嫌な予感がします。
しかしながら先行するTさん、Sさんは問題なく浜に乗り上げていたのでその様子を見て自分の中に油断が生じました。
そしてその二人が浜でスタンバっていてくれたのでさらに油断は増幅されました。

浜の二人が波がこないタイミングを見計らってGoサインをだしてくれたのですがお二人のような軽い手漕ぎ艇ではないので出足は遅いです。
恐らく二人が指示をくれた位置まで行けないうちに次の大波に後ろから襲われました。

浜に対してすこし斜めに進んでいたためかあっという間に横向きにされ・・・

そして波の力に抗う術もなくそのまま転覆させられました。


すぐに二人が起こしてくれたのですがクーラーボックスが放り出されてロッドもリールも水没しました。

GoProも外部バッテリーごと水没しました。
GoProは防水ケースに入れてはいますがモバイルバッテリーから電源供給しているのでそのコネクタ部分が密閉されておらず少しケース内に浸水しましたがここだけは速攻で外してタオルで拭いて乾かしました。
幸い何一つ紛失したものはありませんでした、仲間のお陰です。

水没したGoProが沈の瞬間までをとらえていました。
こちらは仲間が浜から撮影していたものです。
もう一人の仲間が撮ったものも追加します。
映像を見ていると今後同じようなケースに遭遇した場合はどうしたものか?
自分なりに今後やってみようと思う事を下記に記してみました。
【着岸ポイントを見直すべし】
転覆した場所は車に運ぶときに一番近い場所ですが周辺に比べて波の立ち方が大きいようでした。
少しでも不安を感じた場合は周囲を見回して少しでも波の立ち方が少ない場所を探すべきだったでしょう。
車からの距離が遠くなったとしても沈するよりも全然いいですから。
【艇の向きのコントロールすべし】
波に対して垂直の向きをキープできたとした場合、そのまま波に乗ってむしろ楽に浜に到達できたでしょう。
アプローチの時点で斜めになっていたので後ろからの波がきてあっという間に横向きにされてしまいました。
さらに左舷から波が入り込んできてしまいあっという間にひっくり返された気がします。
アプローチはなるべく垂直をキープすべし、横向きになりかけた場合のリカバリーの技術を学ぶべし。
【波に乗るタイミングをもっと計るべし】
ブレイクポイント前で本当は10や20の波のブレイクするパターンを見ておくべきでした。
波がブレイクするポイントのギリギリで待機してブレイクする波の背中にのるイメージで進めば次の波までのマージンが一番稼げるのではないかと。
そういえば自分の次にもどってきたIさんはサーファーなのでブレイクポイントの前で待機して後ろを振り向いて波のタイミングを自然にみていました。さすがサーファーと思った瞬間です。
【沈想定しておくべし】
今回ロッドが折れたりリールが砂まみれになったりしなかったのは不幸中の幸いでした。
もし次に一人でこのような状況になっていざ上陸って意を決する前にもっとやれることがあるはずです。
・ロッドホルダーからロッドを外し艇に沿うように固定する。
・防水バッグなどに濡れたら困るものを入れる、電話などは元々防水バッグなのでリールとかGoProとかGARMINとか。
・ルアーやフックなどはケースに入れて散乱しないようにケアする。
最悪沈しても被害を最小限に抑えることは事前にできる筈ですよね。
他に良い方法知っているかた是非是非教えてくださいませ。
2020.09.26追記
仲間が撮ってくれた2番目の映像を繰り返し見ていたらある事に気づきました。
後ろから波が来た時に初めに後ろ側が上に持ち上げられていました。
すると若干ジャックナイフのようにフロントを支点にしてぐりんと回転しているようです。
あの状態で回転を止めるのは人力では無理ですね。。。
やはりすぐさま飛び降りるのが転覆を防ぐ唯一の方法だったと思います。
次はすぐに飛び降りようと思います。
おわり
日の出前にアラフィフチームが集結します。
すこし波っけがありましたが危険な目にあうことなく出艇できました。
日の出頃にポイントに到着しジグを落とし始めます。
今回のネタ的には釣行はあまり関係ないので釣果だけ・・・
イナダ、40オーバーホウボウ、鰆(バラシ)、エソ多数 真鯛っぽいアタリのバラシ・・・
魚の引きは楽しめたので良かったです。
お持ち帰りはデカホウボウのみとしました。
そして浜に戻ってくると波打ち際に白い飛沫が上がっているのが見え嫌な予感がします。
しかしながら先行するTさん、Sさんは問題なく浜に乗り上げていたのでその様子を見て自分の中に油断が生じました。
そしてその二人が浜でスタンバっていてくれたのでさらに油断は増幅されました。
浜の二人が波がこないタイミングを見計らってGoサインをだしてくれたのですがお二人のような軽い手漕ぎ艇ではないので出足は遅いです。
恐らく二人が指示をくれた位置まで行けないうちに次の大波に後ろから襲われました。
浜に対してすこし斜めに進んでいたためかあっという間に横向きにされ・・・
そして波の力に抗う術もなくそのまま転覆させられました。
すぐに二人が起こしてくれたのですがクーラーボックスが放り出されてロッドもリールも水没しました。
GoProも外部バッテリーごと水没しました。
GoProは防水ケースに入れてはいますがモバイルバッテリーから電源供給しているのでそのコネクタ部分が密閉されておらず少しケース内に浸水しましたがここだけは速攻で外してタオルで拭いて乾かしました。
幸い何一つ紛失したものはありませんでした、仲間のお陰です。
水没したGoProが沈の瞬間までをとらえていました。
こちらは仲間が浜から撮影していたものです。
もう一人の仲間が撮ったものも追加します。
映像を見ていると今後同じようなケースに遭遇した場合はどうしたものか?
自分なりに今後やってみようと思う事を下記に記してみました。
【着岸ポイントを見直すべし】
転覆した場所は車に運ぶときに一番近い場所ですが周辺に比べて波の立ち方が大きいようでした。
少しでも不安を感じた場合は周囲を見回して少しでも波の立ち方が少ない場所を探すべきだったでしょう。
車からの距離が遠くなったとしても沈するよりも全然いいですから。
【艇の向きのコントロールすべし】
波に対して垂直の向きをキープできたとした場合、そのまま波に乗ってむしろ楽に浜に到達できたでしょう。
アプローチの時点で斜めになっていたので後ろからの波がきてあっという間に横向きにされてしまいました。
さらに左舷から波が入り込んできてしまいあっという間にひっくり返された気がします。
アプローチはなるべく垂直をキープすべし、横向きになりかけた場合のリカバリーの技術を学ぶべし。
【波に乗るタイミングをもっと計るべし】
ブレイクポイント前で本当は10や20の波のブレイクするパターンを見ておくべきでした。
波がブレイクするポイントのギリギリで待機してブレイクする波の背中にのるイメージで進めば次の波までのマージンが一番稼げるのではないかと。
そういえば自分の次にもどってきたIさんはサーファーなのでブレイクポイントの前で待機して後ろを振り向いて波のタイミングを自然にみていました。さすがサーファーと思った瞬間です。
【沈想定しておくべし】
今回ロッドが折れたりリールが砂まみれになったりしなかったのは不幸中の幸いでした。
もし次に一人でこのような状況になっていざ上陸って意を決する前にもっとやれることがあるはずです。
・ロッドホルダーからロッドを外し艇に沿うように固定する。
・防水バッグなどに濡れたら困るものを入れる、電話などは元々防水バッグなのでリールとかGoProとかGARMINとか。
・ルアーやフックなどはケースに入れて散乱しないようにケアする。
最悪沈しても被害を最小限に抑えることは事前にできる筈ですよね。
他に良い方法知っているかた是非是非教えてくださいませ。
2020.09.26追記
仲間が撮ってくれた2番目の映像を繰り返し見ていたらある事に気づきました。
後ろから波が来た時に初めに後ろ側が上に持ち上げられていました。
すると若干ジャックナイフのようにフロントを支点にしてぐりんと回転しているようです。
あの状態で回転を止めるのは人力では無理ですね。。。
やはりすぐさま飛び降りるのが転覆を防ぐ唯一の方法だったと思います。
次はすぐに飛び降りようと思います。
おわり
Posted by すけさん at 22:39│Comments(4)
│海の上ではヘタレでありたい
この記事へのコメント
おお、これはなかなか衝撃的でしたね
一人艇とはいえ、20kgくらいはあるでしょうから、陸の上では鬼のように重いと思いますが、
波の力ではいとも簡単にひっくりかえされてしまうのですね
これは海でカヤックを始めようと思う人にはすごく参考になりますね〜
お怪我が無くてよかったです
しかしよく見たら自艇のgopro
ひっくり返ったあとのアングルが完璧過ぎてウケました(爆)
一人艇とはいえ、20kgくらいはあるでしょうから、陸の上では鬼のように重いと思いますが、
波の力ではいとも簡単にひっくりかえされてしまうのですね
これは海でカヤックを始めようと思う人にはすごく参考になりますね〜
お怪我が無くてよかったです
しかしよく見たら自艇のgopro
ひっくり返ったあとのアングルが完璧過ぎてウケました(爆)
Posted by しく
at 2020年09月20日 10:31

しくさん
カヤックの重量は本体だけで30㎏、足漕ぎユニットとか椅子とか魚探とかクーラーボックスとか装備ひっくるめると40kgくらいになると思いますがいとも簡単にひっくり返されます。
海でやるなら基本はシットオンですね、よほど穏やかな浜は別として。
GoProのアングルは言われてみて初めて気づきました。
まるで狙ったかのように外側にアングルが変わってましたね(爆
神様が戒めのために操作されたのでしょう。
カヤックの重量は本体だけで30㎏、足漕ぎユニットとか椅子とか魚探とかクーラーボックスとか装備ひっくるめると40kgくらいになると思いますがいとも簡単にひっくり返されます。
海でやるなら基本はシットオンですね、よほど穏やかな浜は別として。
GoProのアングルは言われてみて初めて気づきました。
まるで狙ったかのように外側にアングルが変わってましたね(爆
神様が戒めのために操作されたのでしょう。
Posted by すけさん
at 2020年09月20日 10:58

こんにちは。沈は精神的にも経済的にもキツくなりますよね。
僕も2年前にプロぺル10で沈した時は大変でした…
ロッドは折れて、リールもシャリシャリして、その後はなかなか釣りに行けなくなりました…
それ以来、着岸時に波があって危険を感じた時は早めにカヤックから降りるようにしています。
人間が乗っていなければ艇がひっくり返る事も無いと思いますし、降りてバウを掴めば波と垂直を保ちやすいです。
観音崎の大会に自分もエントリーしてます。よろしくお願いします!
僕も2年前にプロぺル10で沈した時は大変でした…
ロッドは折れて、リールもシャリシャリして、その後はなかなか釣りに行けなくなりました…
それ以来、着岸時に波があって危険を感じた時は早めにカヤックから降りるようにしています。
人間が乗っていなければ艇がひっくり返る事も無いと思いますし、降りてバウを掴めば波と垂直を保ちやすいです。
観音崎の大会に自分もエントリーしてます。よろしくお願いします!
Posted by たかぺん
at 2020年09月20日 14:13

たかぺんさん
コメントありがとうございます。
沈ネタを公開すると意外と皆さん経験されている方が多くて安心します。
ロッドが折れてリールシャリシャリは確かに凹みますね。。。
>危険を感じた時は早めにカヤックから降りるようにしています。
確かにこれはプロペル10には有効かもしれませんね。
椅子に座っている分重心が高くなるので足元をすくわれるとひっくり返されやすいと思います。
人が降りればそのまま横にスライドしてコントロールしやすくなりそうですね。
降りるタイミングが難しそうですけど。。。
さすがプロペルユーザーのアドバイスにはハットさせられました。
明日の大会でお会いしましょう!
人見知りでオドオドしていると思いますので声かけてやってください(w
コメントありがとうございます。
沈ネタを公開すると意外と皆さん経験されている方が多くて安心します。
ロッドが折れてリールシャリシャリは確かに凹みますね。。。
>危険を感じた時は早めにカヤックから降りるようにしています。
確かにこれはプロペル10には有効かもしれませんね。
椅子に座っている分重心が高くなるので足元をすくわれるとひっくり返されやすいと思います。
人が降りればそのまま横にスライドしてコントロールしやすくなりそうですね。
降りるタイミングが難しそうですけど。。。
さすがプロペルユーザーのアドバイスにはハットさせられました。
明日の大会でお会いしましょう!
人見知りでオドオドしていると思いますので声かけてやってください(w
Posted by すけさん
at 2020年09月20日 15:11
