突然ですがエンジンは安全装備です。
楽するための怠惰な道具ではないのです。
昨年大潮まわりのカヤックフィッシング中に潮流と強風が同じベクトルで向かってくるので全然行きたい方向に進めず目指すポイントに向かうのを諦めたことがありました。
必死に漕いでもGPSの速度計は1~2km/hくらいしか出せませんでした。
その時ふと思ったことは
行きたいポイントに行けないだけなら諦めればいいだけだけど
遠くのポイントで釣りをしていていざ浜に戻ろうとしたときにその状態になったらシャレにならんな・・・
潮流の速さはタイドグラフで予想がつきますが
風予報はたまにしょっちゅう裏切りますから・・・
という訳で50を過ぎたオッサンが危険な海遊びをするならできるだけリスクヘッジをとっておくべきでしょう。
その答えがこれです。
シートの横にある赤い物体が1馬力の2ストロークレシプロエンジン
ジェイモSP-1プラスです。
取り付け方は
自作マウントの記事を参照してください。
でも少し強度不足を感じたのでさらに改善すると思います。
3連休の最終日は海況は良いので初乗りしてきました。
久し振りの好海況なので浜は多くのカヤック、ゴムボートで賑わっていました。
初めて自作マウントをセッティングしてジェイモを取り付けます。
バランス的には中々よいのではないでしょうか。
出艇時、波打ち際で艇が横になってエンジンに海水がもろにかぶりました・・・
ヒヤっとしましたがとりあえずエンジンは始動できたので気を取り直して出艇です。
エンジンをマウントした場所が中心線からオフセットしているのでエンジンのハンドルの向きで艇の安定性がまるで変わります。
真っすぐや右に曲がるにはハンドルを手前に引いてスクリューの前方の向きを10時の方向に向けます。
そのコツがわかるまでその場でくるくる回っていました(爆
下に動画を置きました。
足漕ぎのプロペラを上げてロング移動、ペラを漕ぎながらエンジン併用などのパターンを入れました。
速度はMaxで8km/hくらい(GPS速度計)
プロペル10は安定性と引き換えにスピードは出ません。
必死に漕いで7km/hくらいです。その場合の自分の持久力は5分くらいでしょうか。
8km/hで30分走り続けることができれば大概の危険地帯からは脱出できるのではないでしょうか。
(油断禁物ですが・・・)
ちなみにジェイモは30分連続運転したら10分程度休ませることが推奨されています。
気にしていたジェイモのサイズ(XSを購入していた)ですが、ちょうど泡がみ防止プレートが船底の丁度下に入るくらいなので長さはベストです。
重いエンジンが右側にあるので若干右が沈みます。
エンジンと反対側に重い燃料をぶら下げてカウンターバランサーにしても良いかもしれません。
あと移動完了時にジェイモを引き上げるときの固定方法が今後の課題でしょうか。
遠くに知り合いのryuさんのアドベンチャーアイランドを発見しました。
いつもなら遠いのでこちらから近づけないのですが今日はエンジンを飛ばしてご挨拶に行きました。
Ryuさんのブログから自分が写っている写真を拝借させて頂きました。
洋上の自分の写真は貴重なので嬉しいです。
こうして客観的にみると小さい船に乗ってるんですね。
船の長さが3.3m未満であれば1.2馬力のエンジン積んでも船舶免許は不要なのでプロペル10ならではの改造です。
そしてryuさんがよく散歩している網代湾内のセレブの別荘地帯に向かいました。
エンジンが無ければ遠いので向かう事はなかったでしょう。
ゆっくり散歩したらエンジンをつかって一気に浜に戻ります。
あ、釣り竿は飾りです。
今日のメインはジェイモの試運転ですから・・・
(ガチ狙いしましたが・・・参加賞のホウボウ一匹のみ)
安全装備でイザというときだけ発動とか思っていたけど・・・
こりゃ常用しちゃいますな。
そして案外ガソリン食うので予備ボトルはキャンプ用に揃えたMSRをかっこよくマウントすることにしましょう。
家に帰ってから2ストエンジンのオイルの甘い香りが腕にしみついていてほっこりしました。
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