セレブなトースターを修理してみた

すけさん

2018年09月30日 22:51

家を新築してから早9年。
新築のお祝いに勢いで導入したのがDUALITのトースター



このトースターはイギリス製でトースター界のロールスロイスと呼ばれています。

1945年のDUALIT創業当初からこのトースターを作り続けているそうです。
一台一台職人さんの手作り(一人の職人が一日に10台作るのがやっと)とのこと。
熱源は天然雲母板(うんも)を使ったヒーターパネルです。
鉱物、石を使ったパネルで焼き上げるので、このトースターの中で石窯に近い状態になり、水分を逃さず表面サクッ、中しっとりのトーストが焼けます。

機能としてはただひたすらに美味しいパンを焼くという一点に特化されています。
ポップアップする機能はおろか、焼き上がりを知らせるチーンという音もありません。

タイマーでセットした時間が終わると静かに火を落とし主人が手動でレバーを下げるとヌルっと焼きあがったパンが顔をだします。

ただこのトースターは家族に不評です。
なぜなら普通の箱型トースターのように大判焼きやたい焼きの表面をカリっと焼き直したり焼きいもを焼いたりすることが出来ないからです。


そして9年目にしてとうとう故障しました。
手動のゼンマイ式タイマーが引っかかるようになり途中で止まるようになりました。
つまり火が入りっぱなしで止まってしまうので大変危険な状態になりました。

家族はここぞとばかりに箱型の(ポップアプ式ではない)トースターを買ってきて芋が焼けて嬉しいなどと言っています。

しかし、ここで初めて気づきました。
そうデュアリットのトースターの実力を!

買ってきたトースターで焼いたトーストは全体的に水分が飛んでいる感じでパサつき感があります。

今まで食べていたパンと同じなのに・・・
失って初めてデュアリットの実力を思い知らされたのです。

そこでデュアリットのトースターの修理を検討を始めます。

ネットでみると”タイマーはゼンマイ式なのでいずれ壊れる消耗品”という記事をみて納得。
そしてデュアリットのトースターのタイマー交換サービスもありました。

お値段なんと タイマー交換だけで 12,800円!

その修理代でそこそこ良いトースターが買えちまうよ。。。

という訳で自分で修理してみることにしました。


まずはバラシてみましょう。
ひっくりかえして・・・


裏蓋を開けます。


中を開けてびっくり、何とシンプルな構造なのでしょう。
家庭用電源AC100Vが1枚焼き2枚焼きの切り替えスイッチとタイマーを経由してそのまま雲母ヒーターパネルに接続されているだけでした。
なるほど、雲母ヒーターは耐久性高そうだから壊れるとしたら機械式のタイマーくらいなもんでしょう。
高熱にさらされる環境だしね。


タイマーのノブを取り外してタイマーを取り出します。



この部品を買おうと思ったのですがイギリスの会社なので日本のネットでは見つかりません。
さらにタイマーをバラします。
この白い羽で電極をカチャっと押し広げて物理的に通電を切るしかけです。
ここはバラさなくても良かった場所です・・・


そして本丸、ゼンマイ部分を取り外しました。
撒いてみると確かに動きが渋く途中で止まります。


バイク用のキャブレタークリーナーに暫く漬け込んで古い油を落とします。
そしてワコーズのメンテナンスルーブをゼンマイと歯車の根元にそっと注油します。
すると渋かったギア周りが滑らかに動き出しました。


元通りに組んでみて動作確認したところとりあえずOK!


なんとか延命処置はできました。

修理業者にタイマーだけ売ってくれとメールしたら7000円ですと返事がきました rz
まぁ12800円よりはマシか・・・
次はタイマー交換必須なのでしょうがないから注文しておきました。

無くなってみるとデュアリットの仕事の素晴らしさが改めて判りました。
きちんとメンテして娘の嫁入り道具に持たせてやろうと思います。



因みに本日、ジャパネット高田の激安ルンバが届きました。
これ凄くイイネ!




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