さらば思い出の真空管アンプ 【聖域なき断捨離】 

すけさん

2018年07月13日 01:37

勢いで足漕ぎカヤックを仮予約してしまいました。
仮予約という事でいつでもキャンセル自由らしいのですが何としても購入に漕ぎつけたいっす。

この足漕ぎカヤックってやつは通常の手漕ぎシットオントップカヤックの倍以上の価格設定です
流石に自己資金を用意しないで買うことはできません。

まぁ50を目前にして趣味の棚卸をして資金捻出したいと思います。

その為には今まで嫁さんに邪魔と言われても手放さなかった聖域自作真空管アンプと決別です。


今は圧縮音源全盛ですが、そのうちハイレゾ音源も手軽に普及するようになるでしょう。
それに合わせてコンパクトでかっこよく作り直そうと思っていました。
しかしながら、おっさんになると耳の周波数特性が落ちるのでハイレゾで高域が伸びた分聞こえなくなってプラマイゼロやん(w

最近は家でじっくり音楽に浸る時間もありません。
このまま眠らせておくよりも希少パーツを使いたい人に転用してもらうほうがアンプも幸せだと思います。

このアンプは25年前入社した当時に職場の先輩に色々教えてもらいながら初めて自作したものです。
それなりに思い出があるので記事にして自分の中の記憶に留めておきたいと思います。

新卒当時そっち方面の会社に就職したので職場にはオーディオマニアが多かったです。
新人の自分に流行りのデジタル信号処理を教えてくれる事はなくとも、真空管のいろはだけしっかり教えてくれた酷い先輩たちです(w

そんな先輩たちにそそのかされて初任給の安月給から少しずつ部品を購入しました。
心臓部の出力管は300Bという直熱管です。
オリジナルはウエスタンデジタル製ですがそれは高嶺の花ですのでお手頃なゴールデンドラゴン製です。


そして出力トランスは今は無き平田電機タンゴトランスの大型タイプXE-60-3.5 Sと奢りました。
電源トランスとチョークトランスもタンゴトランスのハンマートーンで揃えています。
この辺のパーツは今かなり高値で取引されているのです。


電源のコンデンサーはエルナーのセラファインです。
これも人気の中古パーツです。

整流するのも真空管です。
これもゴールデンエアロの選別品 5U-4GBをワクワクしながら秋葉に買いに行ったのを思い出します。

電圧増幅管はロシア製6SN7です。

シャーシも木を東急ハンズで加工してもらいニスで仕上げました。
天板もハンズで買ったアルミ板です。

先輩に教えてもらいながら雑誌の記事にあった300Bシングルパワーアンプの制作に取り組みました。


配線に若さと勢いがあります(単に拙いというだけですが・・・)

今組むならもっとかっこよく配線するでしょう。

300Bの間に無駄にスペースがあるのはここにJazzマンの人形をディスプレイしていたからです。
今作るならその分コンパクトにします。



コンパクトな家具調アンプを作る為に銘木ウォールナット材のカットオーダーもしていたのです。
白っぽく見えますがオイルを塗り込めば高級材ウォールナットの風格がちゃんと出ますよ。


できればこのウォールナット材を使って自作して頂ける方に購入して欲しいです。
このブログをたまたまご覧になった方でそういうマニアックな方いらっしゃいましたらコメント欄に連絡してくださいまし。


手持ちのパーツも使わないので付けちゃいます。



そう、この音質はと言えば
当時2A3という真空管のアンプを自作した先輩とアンプの鳴き比べをしたのですが

この300Bアンプの 圧勝でした

先輩たちを驚愕させ大型のトランスが味噌だなと言わしめました。
この音質なら30万で売れるぞと言われて将来金に困ったら手放そうとふと思ったものでした・・・(w

スピーカーはインフィニティと組み合わせて使用。
高域までフラットで素直なf特でまったく聴き疲れしません。
女性ボーカルのアニタベイカーやシャデーなどはゾクゾクするほど絶品です。

そしてジャズのビルエバンスのピアノも煌びやかでアートペッパーのサックスも艶やかです。

クラッシックのダイナミックレンジもソツなくこなしロックやポップスもご機嫌な万能選手でした。

あぁぁ、こんな事書いてたら売る気が萎えてきました(w



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