レーシングポニーを自作してみた ~レザクラの前に~

すけさん

2016年12月11日 23:21

今週末は野暮用があって出撃できなかったのでレザクラ関係を少々。

レザクラといっても今日は木工です。
レーシングポニー(ステッチングポニー)を自作しました。


これは何かというと革を縫い合わせる時に対象物を挟み込んでおく固定台です。
レザクラの手縫いは2本の針で両側から刺し通していくので両手が自由に使えると良いのです。

今までずっと独学で片手で持ちながら固定台を使わずにやってきました。
しかしネットで綺麗な作品を作られている方はみなさんコレを使っているようです。

曰く、締め付けの力が均等になり縫い目がきれいになるとの事でもっと早く使えばよかったと口を揃えます。

自分の作品からどうも素人臭さが抜けないのはコバの処理が雑な点と縫い目が不揃いな点だと思ってます。
年末に色々作ってみたいのでこの際導入することにしました。

市販のレーシングポニーは3000円~15,000円くらいで売られています。

安いものは粗悪品が多く混ざっているとのレビューがあったりして安物買いの何とやらになりかねません。かといって1.5万円投資する気にもなりません。

ググってみるとレーシングポニー 自作で色々な方が作り方を公開してくれています。鋸とドリルが使えればそんなに難しくなさそうです。

自分の中で良さそうだと思った作品の良いとこ取りで作ってみました。

続きに作り方を書いています。
宜しかったらどうぞ



先ずは材料の調達です。
みなとみらいのセキチューで木材の端材売り場を探すと正規品に傷がついたものなどがとても安く売られています。
一本200円の木材2本と300円のベース用木材を購入しました。
他、M8のボルト、ゴムワッシャー、押しバネなどを準備しました。

先ずは革を保持するクランプの部分を作ります。
斜めに鋸でカットします。


カットしたパーツをこのように組み合わせると拝み手のような保持部分になります。


ヤスリがけして木工用ボンドで貼り付けて重しを乗せて圧着します。


そのあとネジでさらに固定します。


けっこうがっちり固定されました。


保持部分に節が入ってたり、板を重ねた部分の見た目も宜しくないので端切れレザーを貼り付けます。
これで保持する際に作品を傷めません。



あとはアームの下と中央に8.5㎜のドリル穴を開けてボルトを通す作業に入ります。
電動ドリルで一気に開けてしまったので写真がありませんorz
ナットにこのノブを被せて手で回しやすくします。


締め付け用ボルトには押しバネを間に入れてクランプが自動で開くような方向に力を掛けます。



下側の角度調整用のボルトには粘っこく動くようにゴムワッシャーを挟みました。


ボルトを通したアーム部分はこんな感じです。


お尻の下に敷く板の長さを現物合わせで決めてカットします。



そしてアーム部とボンド&ねじ止めします。これは収納時の姿


で完成です。


クランプ部開く為に蝶番を用意したのですが、下側のゴムワッシャー部分の適度なスペースが丁度良い感じに動いてくれます。
蝶番は不要でしたね。


レザーもバッチリ保持できます。



こんな感じでお尻の下に差し込んで椅子に座って作業するようです。
高さ調節とかは追々・・・



そのうちニスでも塗ってあげたいと思います。
ボルトのノブが出っ張っていると縫い糸が絡むようなので皆さんカバーなど工夫されています。
実際に使ってみて改善していきたいと思います。

さて、この年末年始は色々作ってみたいと思います。
縫い目がきれいになってくれると良いのですが・・・

これからレザクラやってみようと思われた方、革の前に木工することをお勧め致します。


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