コノシロ喰いのモンスター
あぁ、なんと甘美で魅惑的な響きなのでしょうか!
80年代バス少年だった自分にとってルアーは小さいものが中心でした。
さらにバスブームが進むにつれてバスはスレていき使うルアーはチマチマした小型のものやワームになっていきます。
でっかいルアーはアメリカでしか使わないもんだと思っていました。はい
しかし齢50を過ぎた頃についに手にしました。
その名も
メガドッグ
カヤックフィッシングを続けていればいつかこいつでコノシロ喰いのモンスターシーバスを狙うときがやってくる日を夢見つつ・・・
夢見つつ2年が過ぎました・・・
そしていよいよその時がやってまいりました。
その日、日の出と共に浜から漕ぎ出すと水面がざわついていました。
なんだろう?イワシか??
そしてところどころで激しくボイルしています。
鳥が次々と海面に突込みデカい魚をくわえて飛び上がります。
イワシじゃないな・・・
いつものパイロットルアーX-80SWをボイルの中に投げ込み引いていくと・・・
ゴツンゴツンと何かにぶつかる感触があったあと何かがヒットしました。
こいつは・・・コノシロ!
そしてこのコノシロの群れを追い回しているヤツが下にいるっ!
アドレナリンがダダ洩れ状態になり頭に血が上るのを感じます。
X-80を投げるたびにコノシロがスレ掛かってくるような魚影の濃さ、そしてところどころで爆発するボイル・・・
もしや、これが噂の コノシロ喰いのモンスターシーバスのボイルなのかっ!
この時期、いつそんなシチュエーションに直面してもよいようにメガドッグとビッグベイト用タックルを持ってきていたのでそれに持ち替えます。
たらしを長めにとりサーフからの遠投のようにメガドッグをぶん投げます。
きっ気持ちいい・・・
こんなルアーをお遊びでなく本当に釣る目的でぶん投げる日がくるとは・・・ ビバカヤックフィッシング!!
そして記念すべきメガドッグのファースト獲物は・・・
なんと
メガドッグと同じくらいの大きさのサバ! (スレならコノシロでしょ・・・)
その後も群れに向かって投げまくりますがコノシロのスレばかり・・・
急降下爆撃機の海鳥たちはコノシロを次々と連れていきますが、私のメガドッグは本命にシカトされまくりです。
これだけ群れが濃いところで投げてもこのルアー自体が目立たないのか中々ヒットしませんが・・・
バホッ
ついにメガドッグが上に吹っ飛びました
シーバスの顔が見えました、しかしルアーには乗らなかった~
延々と投げ続けるも目に見えたアタックは一度きりでした。
途中休憩をはさみやっと山が動いたのは潮どまりを経て下げが効いてきた真昼間でした。
まったく期待せずに群れの中にX-80を通していると
ググンッ
というアタリがありました。
どうせまたコノシロスレだろと思いましたがスレとは明らかに異なる引きです。
ムムムっ
寄せてくるとギラっと光る大きな魚体が見えました。
やっとシーバスゲットー!!
メガドッグに出ることはありませんでしたが、ただひたすらビッグベイトを投げたおすだけで何とも楽しい時間でした。
いつか本当にメガドッグで釣れる日がくるでしょう。
そのときは
よろしくメガドッグ!
それにしても60㎝のシーバスくん、あのでっかいコノシロの群れについていたけどその小さいお口でコノシロ食べられるの??